◇ お肌の乾燥は皮脂の過剰分泌を誘発します
毛穴の開きの原因となる一番の要素は、お肌の乾燥です。
お肌が乾燥すればカサカサ肌になるだけと考えてしまいがちですが、お肌の水分が不足すると、肌表面をたくさんの皮脂で覆ってお肌が乾燥するのを防ごうとする防御反応が働き、皮脂腺は皮脂をたくさん分泌するようになります。
肌の表面は薄い皮脂膜で覆われているのが正常な状態なのですが、こうなると、お肌自体は乾燥しているのに肌表面は脂性肌のようにオイリーというような状況も起きてくるんですね。
お肌の乾燥する原因で、最初に思いつくのは空気の乾燥です。
いくら角質がお肌の乾燥を防いでいるといっても、それ以上に空気の乾燥の度合いが大きければお肌の水分は失われ、乾燥してしまいます
ですから、いっけんオイリーと思えるようなお肌へも、空気が乾燥している時期には、実は保湿や保護ケアが必要になってくるのだということを頭に入れておく必要があります。
また、つい見落としてしまいがちなのが、夏の冷房によるお肌の乾燥です。
空気の乾燥以外にも、お肌が乾燥する原因はいろいろありますが、それはお肌の乾燥2で説明しています。
◇ お肌の乾燥は毛穴の黒ずみの原因になる?
肌の乾燥 → 皮脂の分泌 → 毛穴にたまる → 皮脂の酸化 → 黒ずみ
いっけんすると何の関係のなさそうなお肌の乾燥と毛穴の黒ずみには、このような関連があるのです。
お肌が乾燥すれば皮脂の分泌を促すという体の仕組みは、本来、体を守るために必要な機能なのですが、逆に考えてみると、皮脂の分泌を抑えるためには肌を乾燥させなければ良いということがいえそうです。
◇ お肌の乾燥は毛穴の開きの原因にもなります
上記でお肌の乾燥と毛穴の黒ずみの関連について書きましたが、毛穴の開きについても同じように考えることができるんですね。
肌の乾燥 → 皮脂の分泌 → 毛穴にたまる → 毛穴が開く
皮脂が過剰に分泌されるようになると、排出しきれない皮脂が毛穴にたまって、毛穴を押し広げるように圧迫しはじめます。
それで毛穴の開きが目立つようになるのです
◇ お肌の乾燥 ― 表皮部分の乾燥と真皮層の乾燥
お肌の乾燥は、表皮部分の乾燥と真皮層の乾燥の2つに分けて考える必要があります。
表皮部分の乾燥の場合は、保湿ケア、保護ケアが大切になってきますが、真皮層の乾燥の場合は、お肌の根本から対策を考える必要があります。