毛穴が目立つ原因のひとつに毛穴のたるみがあります。
加齢、不規則な生活、表情が乏しいなど、お肌のたるむ原因はいろいろありますね。でも、お肌のたるみならわかるけど、毛穴のたるみって??
毛穴のたるみとは、お肌のたるみの部分的な症状であると考えると分かりやすいかもしれませんね。お肌のハリがなくなると、毛穴を構成している皮膚の部分にもたるみが生じます。
たるんだ毛穴はピンと立っていることが出来ずにだらんとしてしまい、毛穴に窪みが出来たり、毛穴を引き締めている細胞自体も力が衰えて毛穴が広がってしまったりするのです
弾力を失って広がった毛穴は重力で縦に開くようになります。頬は顔の他の部分に比べて面積も広く、たるみやすい部分です。頬がたるむと毛穴に陰影ができたり、もっと悪い場合は帯状毛穴と呼ばれるような、毛穴と毛穴が小じわで繋がった状態になることもあるのです。
書いていて空しくなるような状況ですが、これらはすべてお肌のたるみによるものですので、たるんだ毛穴の対策を考える場合は、お肌のたるみの対策をすれば良いことになります。
コラーゲンの減少によるお肌のたるみは、やはり加齢が原因になっていることが多いです。
真皮層の大部分を占めるコラーゲンは繊維状のたんぱく質でできていて、ベッドのスプリングのような役目をしているんですね。皮膚を支えるスプリング・・・と考えてください。それが年齢とともに減少し、機能も衰えてくるので、皮膚をささえる力が弱くなってお肌がたるむのです。
コラーゲンは加齢によって減少するだけでなく、ストレスあるいは肌ストレス、極端な食事制限などでも減少、破壊されます。
肌ストレスの代表的なものには紫外線があります。 紫外線が肌に及ぼす害については、メディアでたくさん報道されていますね。人体に害を及ぼす紫外線にはA波とB波があって、B波は日焼けの原因になる紫外線です。
B波を浴びると、お肌のメラノサイトはメラニン色素をつくり、肌の色を変えることで紫外線の害から身を守ろうとします。
B波がお肌へ与えるダメージは大きいのですが、B波はメラノサイトの防御機能でガードされるので、影響を受けるのは皮膚の表皮部分と考えれば良く、またB波は窓ガラスや雲を通り抜けられないので、とにかく強烈な陽射しを浴びない工夫をすれば良いという、対策を考えやすい紫外線だといえます。
一方、A波の影響力は弱いとはいえ、日陰であろうと家の中であろうと毎日浴びているわけです。しかもお肌の真皮層にまで達することができるわけですから、長期間で考えた場合、A波がお肌に及ぼす害は到底無視できるものではありません。
紫外線は体内に活性酸素を発生させ、真皮層の組織成分であるコラーゲンにダメージを与えます。紫外線を浴びるとコラーゲン繊維は硬くなり、弾力も失われていきます。コラーゲンの機能が衰えれば、弾力がなくなるばかりか水分の保持能力まで落ちますので、新陳代謝も悪くなっていきます。
これが紫外線の影響によるお肌の光老化といわれる現象です。紫外線には、お肌をたるませる要素がたっぷりあるというわけですね。これでは、紫外線を浴びると毛穴が目立つようになるのは当たり前です。
夏の暑い時期や、5月、6月の紫外線が強いといわれる時期だけでなく、普段からのUVケアが大事だということが、これを書いている今になってようやく分かったような気がしています。(+_+)
肌のたるみの原因のひとつに、表情筋の衰えがあります。これも加齢による場合が大きいのですが、それほど年齢がいってないという方でも、表情が乏しかったりすると、頬の筋肉の働きは落ちてきます。
年齢の割にはほうれい線が気になるというような場合は、表情筋を鍛えることでほうれい線が消えたり薄くなったりするケースがあります。